テント生地(膜材料)使用上の注意

ロットNo.による品質、出荷管理について

  • 膜材料(原反)には、ロットNo.がサイドラベル(片側)に記載されております。
  • ロットNo.で品質、出荷管理をいたしておりますので、縫製された製品には製造番号を付与し、
    これに使用した膜材料のロットNo.を必ず記録、保存してください。
    ※膜材料のロットNo.の記録がない場合、製品に問題が生じても膜材料の品質証明を行うことが困難になります。
  • 品質には万全を期しておりますが、万が一問題が生じましたら、直ちに当社まで膜材料の品番とロットNo.を連絡してください。

エクサランス縫製加工時のご注意

このテント材料には従来と全く異なった防汚技術である酸化チタン光触媒が用いられています。
お客様各位にて、実際に受注・施行する以前に、試作と試験暴露を実施されることを強くお薦めします。
酸化チタン光触媒は数ミクロンの厚みで塗工されています。
引っ掻き傷がつきやすく、溶剤で拭き取ると性能が著しく低下します。
加工・梱包・運搬・展張の際には酸化チタン光触媒に損傷を与えるような取扱いはしないでください。
酸化チタン光触媒が落ちた部分は、汚れが付着し著しく目立ちます。

接合方法
表面の酸化チタン光触媒層は溶着できません。接合は、裏面から共生地の裏面を当て、付き合わせ接合にしてください。
※高周波ウェルダー溶着をする場合は、平滑な電極(べた電極)を酸化チタン光触媒塗工面に使用してください。
※付き合わせ部から塩ビがわき出したり、共生地が見えたりしないように付き合わせ接合をしてください。わき出した 塩ビや共生地部分の汚れ目が目立ちます。
※加工時にたぐり寄せてシワにしたり、光触媒面を強く引きずったりしないようにしてください。
チョークマーク(折り曲げ部分の白化)
濃い色の膜材では、折り曲げた部分でチョークマークが目立ち易い傾向があります。
チョークマークがついた場合には、直ちに軟らかいウエスで乾拭きをしてください。
チョークマークがなくなることはありませんが、目立ちにくくなります。
※チョークマークに気付いたときは、放置せず直ちに乾拭きしてください。放置すると消えにくくなります。
文字等の書き込み
文字やイラストの書き込みには、マーキングフィルム((株)中川ケミカル製テンタックなど)を使用してください。 ただし、マーキングフィルムは汚れます。 また、その周囲は汚れが発生しやすくなります。
(※インクやペンキによるペイントでは十分密着せず、時間経過と共に剥がれます。)

  • ※透光率JIS Z 8722に準拠
  • ※紫外線遮蔽率JIS A 5759に準拠
  • ※ロットにより多少の色差があります。
  • ※使用条件により色調が変化することがあります。
  • ※写真はイメージです。

膜材料使用上の注意

  • ライスター、パフ等の熱融着による接合の際は臭気が発生しますので、必ず作業場を換気してください。
  • 高周波ウエルダーで溶着する際は、溶着部分に通電性を有する物質が付着していると希にスパークを起こすことがありますので、ウエルダーバー及び膜材料の溶着部分に付着物の無い状態で溶着してください。
  • 防炎加工品が必要の際は、(財)日本防炎協会の試験に合格している膜材料、もしくは防炎製品認定を取得している膜材料を使用してください。
  • 設計に当たっては性能表の数値を参考にしてください。また、膜材料建築物には国土交通大臣により認定されている膜材料をご使用ください。
  • 膜材料を安全に使用していただくためには、定期的に点検を実施してください。その際に、膜材料の樹脂に亀裂が生じていたり、基布が見えたり、破れ等を発見した場合は、ただちに膜材料の補修または更新をしてください。
  • 生地の表面には方向性がありますので、幅継ぎの場合は一定方向に揃えてお取付けください。
  • 生地には表・裏がありますので、取付けの際には裏面が外側に出ないようにご注意ください。

廃棄について

膜材料及び膜材料縫製品を廃棄される際は、下記の方法で処理してください。

  • 廃棄物処理法、都道府県条例に従って処理してください。
  • 認可を受けた産業廃棄物処理業者に処理を委託してください。

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